【この記事を読んで得られること 所要時間 約3分】
・復習をしないと成績は全く伸びないことがわかる
・脳構造理論的に、効果的な復習方法がわかる
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勉強のほとんどの時間は、復習に当てる。
これは勉強法の最大のキモといって良いと思います。
下記は、前回の
で解説した有名なエピングハウスの忘却曲線です。
この画像からわかるのは、人間は脳機能の構造から、ほっておくと1日経つと74%を忘却し、約1ヶ月後には80%近くを忘れてしまうのです。
頭が良い悪いの問題では無く、特殊な例を除いて通常はこれぐらい忘却するという事です。
例えば、皆さん名前や住所はしっかり記憶されていますよね?
これはなぜかというと脳の引き出しへの出し入れの回数が多く、その事象が短期記憶から長期記憶に変換されているからです。
復習のスケジュールの具体的な立て方
英単語暗記を例にとって説明しましょう。
例えば月曜日に100個、英単語を暗記したとします。
英単語に使える時間を1時間と仮定します。
そうすると次の日には26個しか覚えていません。
1ヶ月もすれば、曖昧な単語を含めばほぼ全滅です。
成績が上がらない人のパターンだと以下のような感じです。
月曜日に1時間で100個英単語を暗記しました。
火曜日にも1時間で100個英単語を暗記しました。
水曜日にも1時間で100個英単語を暗記しました。
~曜日にも・・・
合計2000個暗記しました(したはずです)
1ヶ月後、、、すべて忘れました。。。
ここまで極端ではなくても、どうしても新規の量をこなさないといけないというプレッシャーからかこうなりがちです。
そして以前の記事でも書きましたが、忘れた知識、曖昧な暗記はすべて受験では武器になりません。
その勉強に費やした時間が成績には全く反映されないのです。
勉強時間ゼロに等しくなってしまうのです。
では、どうするか?
エピングハウスの忘却曲線を使って、短期記憶を長期記憶に変えて行きます。
このように、忘却曲線の傾きが最も顕著な直近数日に何度も復習をします。
このあたりの内容が書かれた書籍です。
参考にしてください。
では、復習の具体的なやり方を説明します。
月曜日に1時間で100個覚えました。
火曜日には、まずは、月曜日に覚えた100個を復習しました。
時間が30分あまったので追加で50個覚えました。
(月曜日の100個は1回覚えてるので、次の日に復習すれば時間は半分くらいで済みます)
水曜日には、まずは、月曜日に覚えた100個を復習。さらに火曜日に覚えた50個を復習。
さらに少し時間が余ったので追加で20個を覚えました。
木曜日には月曜の100個、火曜の50個、水曜の20個を復習すると時間が無くなりました・・・
ここで、問題が発生します。
復習はすればするほど、必要時間は少なくなる。
この方法では、いつまでたっても新規の分野の勉強ができないのでは?
と思いませんか?
しかし、木曜あたりになると月曜日に覚えた100個は復習も入れると4周してますので、かなり記憶に定着している単語も多く、『この単語はもう細かい内容まで鮮明に覚えてるし、見直すのもめんどくさい。』となっています。
そうなるとその部分は、復習するのにほとんど時間はかからず、ほぼ一瞬でおわります。
さらには忘却曲線の下への傾きの底を何度も叩いている状態なので、短期記憶から長期記憶に変わっています。
ここまでいって初めて、受験で武器として使用出来る知識になっているのです。
ここまでいって初めて、受験で点数が取れるのです。
ここまでいって初めて、成績があがり、合格に近づくのです。
(思い出すのにストレスがかかったり、時間がかかる状態での記憶や知識は役に立ちません。)
単語系などの単純な暗記ものだけでなく、数学や物理など理解が必要な科目も同様に復習が重要です。
例えば月曜日に、数列の練習問題1〜10を解いた。
火曜日には11〜20を解いた。
水曜日には21〜30を解いた。
合計100問解きました。
1ヶ月後、ほとんどの問題がすぐには解けない。。。
なんてことは、よくあることです。
数学の問題が解けるというのは、特に基礎レベルであれば問題文を読んで、約1分で解法を思いつき、答えまでの導き方が頭の中で浮かぶところまで持っていく必要があります。
うんうん悩んで、やっとのこさ解けた、なんてのは二次試験の難問ならまだしも、基礎レベルの問題や、ましてや正確さとスピードが要求されるセンター試験では全く通用しません。
では、どうするか?
基本は単語の暗記方法と同様です。
数学に割く時間を2時間程度と仮定します。
月曜日に、数列の練習問題1~10を解いた。
火曜日には、まず1〜10を復習し、11~15を解いた。
水曜日には、まず1〜15を復習し、16〜18を解いた。
木曜日は復習で終わった。
前回と同様に、木曜の段階で1〜10に関しては4周してます。
相当理解が深まり、恐らく問題文を読んだ瞬間に解法と解答が思い浮かぶはずです。
これを繰り返します。
注意すべきは単語等の単純暗記系のものと違い、きちんとその問題を理解する事です。
なぜ、この公式を使うのか?
問題の背景となる数学的基礎知識、エッセンスはなんなのか?
きちんと、理解しないと、単に丸暗記するだけでは、少し問題の系統を変えられると応用が利かなくなってしまいます。
初めからできた問題は、飛ばしてください。
時間の無駄です。
今、何も苦労せずできる問題は、おそらく数ヶ月後も出来ます。
出来なかった、出来たけど、少し悩んだ、という問題のみチェックして復習します。
それから初めのうちは面倒でも、きちんと最終解がでるまで計算をして下さい。
紙に書いて正確に、ケアレスミスが無いようにするのも重要です。
数学の成績のいい人は、計算式の羅列も凄く奇麗で、それゆえにミスが少ないのです。
この計算力の重要性、ケアレスミスをしないこと、は受験のキモですので、また違う機会に話していきたいと思います。
・復習をしないと点数にならない
・勉強した内容は、見るのがアホらしくなるまで復習する
次回は基礎の重要性について解説して行きたいと思います。
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