USD/JPYが140円台に迫る勢いから急激に勢いを失い、天井サインからのドル安円高がが継続しています。
これには「米国のインフレの落ち着き」を感じたマーケット、それにより日米の金利差縮小等が絡んでおります。
これまではひたすらロングで良かったUSD/JPYですが、少し展開が変わってきたので、現状のテクニカル分析についてお話します。
よろしければ参考にしてください。
ほな、いきまっせ!
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まずは、金利と為替の基本的な関係のおさらいです。
その1 中央銀行における金利コントロールとは?
・中央銀行は短期の金利の上げ下げで金利コントロールをしている
・インフレになれば金利を上げて物価を抑制
・デフレ(不況)になれば金利を下げて市場に金を回りやすくする
ところが日本は少し特殊な事情があり
います。
長引く不況(デフレ)のためですね。
実際の日本国債10年ものの金利はこちら概ね、0%付近で推移しています。
その2 イールドカーブ・コントロール
・中央銀行は短期の金利の上げ下げで金利コントロールをしている
・長期金利に介入すると市場が歪む適正な基準で動かなくなる懸念
原則、短期金利でコントロールするのですが、日本は少し事情が違い
を行っています。
イールドカーブ・コントロールとは、長期金利と短期金利の誘導目標を操作しイールドカーブを適切な水準に維持する「長短金利操作」を行うことで
国債買い入れオペレーション(公開市場操作)で長期金利を誘導する目的があります。
その3 日銀 買い指値オペ
さて、話題の「買い指値オペ」ですが
・米国の金利上昇のあおり
・地政学的リスクによるエネルギー価格の高騰
により、日本にもインフレの波が押し寄せてきました。
ただし、日本は実質賃金が上がっておらず、金利の上昇はさらなる経済の冷え込みを誘発する可能性があります。
そこで行われるのが
買い指値オペ!です。
これは、10年国債金利を上限0.25%にするため日銀が介入し0.25%を超えそうなら日銀が国債を買うオペレーションです。
百聞は一見に如かず、です。
きっちり0.25%で引き戻されていますね。日銀恐るべし。
その4 為替への影響をテクニカル分析で判断する
さて、トレーダーにとって重要なのは解説より相場の動向です。
・日銀が『0.25%超えたら無限に国債買うで!』
→そもそも金利が上がりにくくなる
・米国は金利上昇傾向
→日米金利差拡大
・為替は金利の高い通貨に流れる傾向
→ドル高円安
→USD/JPY上昇
そんな中で2022/7のCPI結果発表は以下でした。
予想よりインフレが落ち着いていたため、USD/JPYは急激に下落しました。
基本的な流れはファンダメンタルズで推測できますが、本ブログはテクニカル分析を中心に発信していますので、チャートを見ていきましょう。
まずは環境認識、USD/JPYの月足チャートからです。
逆三尊から大きく上昇し、2000年代前半に就けた135付近にきています。
ここをブレイクアウトすると次は150円手前まで抵抗帯がないのですが、やはり135円は意識されていますね。
レジスタンスラインとしてとても重要な局面で、こういう節目の値段はだいたい1発では抜けないので、一旦戻しが入ってますね。
週足チャートです。
急角度のマイナートレンドラインはすでにブレイクしており、メジャートレンドラインにかかってきそうな勢いの下落です。
日足チャートです。
135円でサポレジ転換してますね。
さらに時間軸をおとして4時間足チャートです。
137.5くらいが戻り高値のようですので、ここを超えない限り『下目線』でみていこうと思います。
すなわち狙うべきは、戻り売り、ですね。
テクニカル分析の教科書としては、マーケットのテクニカル分析、はおすすめです。
これ1冊でテクニカル分析の基礎から応用まで勉強できる素晴らしい本だと思います。
本日のまとめ USD/JPY 天井サイン!? 2022/8 テクニカル分析
まとめると以下の3点かと思います。
・全体的に下目線の時間軸が多い
・ショート戦略が優位に思える
・戻り売り、サポレジ転換を狙っていく
以上、直近のUSD/JPYについて解説しました。
ご参考になれば幸いです。
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