こんにちは、かずです。
今回は、ジャクソンホール会議を受けて、再び急落してきたNASDAQ、さらにはS&P500についてテクニカル分析をしていきます。
ジャクソンホール会議は、金融政策に関して非常に強いメッセージを発しました。
ここで改めて、テクニカルチャート分析と戦略をお話したいと思います。
また、一応「なぜグロース系株式が金利上昇相場に弱いか?」の復習も毎度のことですがしておきましょう。
個人的にNASDAQ3倍ショートをホールドしているので、手仕舞いタイミング、その根拠と今後の方針もお話しようと思います。
今回もみらいさん、ナザールさんのブログ記事を引用させていただき、さらにジャクソンホール会議の内容に関して信太郎さんの記事も参考にさせてもらいました。
ほな、いきまっせ!
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↓
その1
QQQ(NASDAQ100)の特徴
・ダウ平均、S&P500を超える利回り
・円建てで年平均12%
・ボラティリティがでかい
・損失も大きい(20-40%下落は数年に1回)
・2000年のITバブル崩壊後に80%の下落
・元本割れ確率も高い
以上のように結構なリスク商品でして
保有年数別・利回り 平均利回り12%ですがグラフにするとこんな感じ。
みらいさん 東北投信より引用
NASDAQ 100(ナスダック100)インデックスの過去のパフォーマンス等をまとめます | 東北投信
最大下落率はえぐぐて、なんと80%です笑
日本国内で運用するので円建てでも見てみます。
ナザールさん トラインベストより引用
直近10年こそ調子いいものの、2000年代は終わってますね。
2000年の価格に戻ったのはなんと16年後になります。
と、いうことで元本割れ確率を減らすには17年もかかるETFということになります。
わりと無頓着に買ってる方も多いかもですが、結構なリスク商品なの、おわかりいただけたでしょうか?
こういう動きの商品なら「ドルコスト平均法」が有利なんちゃうん?
と、思われた方。
残念です…。
2000〜2009年の区間であれば積立でも元本割れ…
と、いうわけで、S&P500のように思考停止でアホみたいに積み立てるETFではないかな。と思い、僕は個人的にテクニカル分析を用いて運用しています。
その2 なぜ金利上昇局面でグロース系の株式は弱いのか?
こちらwikipediaからですが、「割引現在価値」という概念を用います。
これを抑えた上で・・・
原則的に、株式は債券よりリスク(ボラティリティ・価格の変動幅)が大きいため
金利1%の世界観であれば「まあ、しゃあないわ」と株式に資金が流入しますが、これが金利3%になればどうでしょう?
2%の差であれば、安全な債券で回そうと考える投資家も多くなります。
これが”急激な”金利上昇相場に株式が弱い理由です。
※単純に企業側の資金調達コストが上がるという側面もあります。
では、同じ株式でもバリュー、グロースではどうでしょうか?
・バリュー系株式
こちらは、わりかし直近の業績を株価に見込んだものです。
・グロース系株式
こちらは5年後、10年後の成長を株価に織り込んでいます。
さて、、、
FV(将来価値)=PV(現在価値)×(1+金利^n)
こちらファイナンスの公式ですが、要は現在の100万円って数年後の金利で増える分を加味して価値を決めます。
直近の業績を見込んだバリュー系株式に対して、数年後の成長を織り込んでいるグロース系株式は、たった数%の金利上昇でも複利効果も加味して「それ以上のリターンをくれないと割に合わない」と資金が流出しやすくなります。
これが、グロース系株式が”急激な”金利上昇相場に株式が弱い理由です。
その3
2022/8 ジャクソンホール会議 パウエル議長の発言の要点
全文はこちら↑を参考にください。
この内容を僕なりにギュッとまとめると、以下の要点にまとめられると思います。
「やり遂げるまでやり続けなければならない」
インフレ抑制のための雇用コストは、高インフレが賃金や物価の設定に定着するにつれて、遅れれば遅れるほど増大する可能性が高い。
1980年代初頭に成功したボルカー・ディスインフレーションは、それ以前の15年間、インフレを引き下げる試みが何度も失敗した後に起こった。
高インフレを食い止め、低水準で安定したインフレ率に戻すには、非常に制限的な金融政策の長期間が必要。決意をもって行動する。
要するに「まずは何がなくともインフレ退治を行う!(金融引き締め)」
といった内容だと思いました。
さて、これをうけて、、、。
その3
NASDAQ100・S&P500のテクニカルチャート分析
さて、ファンダメンタルズはそれとして、僕はテクニカルトレーダーです。
直近のチャートを見ていきましょう。
こちらNASDAQの月足チャート、短期中期SMAがついにデッドクロス後に下落し、少し反発をみせてます。
週足チャートです。
フィボナッチ61.8%で反発をみせてますね。
10300付近はサポートラインとして買いが入ってくる可能性の高いラインです。
では、日足チャートです。
僕は、2/10に赤丸の場面でNASDAQ3倍でショートをしています。
NASDAQ3倍でショートしてみまーす😎
— かず@Dr.& trader・Investor⚽ (@kazuya04012007) 2022年2月10日
(NASDAQ3倍ベア)
ちょっと早いけど、ロング勢が最後の逃げ場として
エリオット波動修正C波入る手前のこの辺かな〜っと
「戻り売り」が入りそうな
▶️フィボナッチ50%
▶️200MA手前
▶️100/200MAデッドクロス
⤵️ベアチャートレジサポ転換
で3倍ショート⤵️⤵️⤵️ pic.twitter.com/ylxvK2HfPs
8/31 現在で+26%程度の利益が出ていますが、そろそろ手仕舞いの時期が近づいているかもしれません。
すでに日足の戻り高値の12300は一度ブレイクアウトしています。
後に、メジャーダウントレンドラインを超えてくれば今度は買いのターンだと思います。
そうなればショートは利食い
ロングのエントリーをしようと思います!
ここで少し閑話休題。
僕は「相場を後付で解説する能力」と「実際にトレードで利益を出す能力」とは
全くの別物だと考えています。
ですので投資関連の情報発信者を見る時は、実はここでエントリーしていました、利食いしてました等の「後だしじゃんけんをしているだけなのか?」
それとも相場の先がわからない状態で、負けを晒す可能性があるにも関わらずリアルタイムで「エントリーを先出ししているか?」を非常に重要視しています。
そして、負けを晒す可能性があるにも関わらずリアルタイムで「エントリーを先出ししている」発信者には最大限の敬意を評すと同時に、実力者であると推察しています。
自信がなければ、そんなことはできないからです。
名著「デイトレード」の中で僕のとても好きなフレーズがありますので引用します。
デイトレードP25-26より
『多くのウォール街のアナリストはなぜ事後の説明に満足するのか?事前に予想を出すことは評判を落とす。しかし、今後何が起こるかに注力することのほうが遥かに重要である。勿論、常に正しいわけではないが今後起こることを話す根性のある者に、我々は敬意を表する』
全くの同感です。お勉強だけして知識だけあってもトレードでは勝てません。
せっかく時間をさいて僕のコンテンツを見ていただいている視聴者様や読者様には、
ぜひとも「実際にトレードで利益を出す」ほうへ行っていただきたいと考えて各種コンテンツを作成しております。
チャートパターン、テクニカル分析の教科書としてはマーケットのテクニカル分析
がおすすめです。
マーケットのテクニカル分析は、これ1冊でテクニカル分析の基礎から応用まで勉強できる素晴らしい本だと思います。
本日のまとめ ジャクソンホール会議を受けて NASDAQ100・S&P500 2022/9 テクニカル分析
・ジャクソンホール会議では「断固たる決意でインフレを退治する!」
・そのためには、厳しい金融引き締め(利上げ)も辞さない
・S&P500、NASDAQともにダウントレンド継続
以上、ご参考になれば幸いです。
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