①ルールを守る
②資金管理を守る
最近のコロナショックの下落相場(2020/2〜3)でツイッターの投資クラスタを見ていて、あれ?と感じたのです。
『もしかして、みんな投資って本質的には何をしているか、どういう原理で利益が積み重なるか、自分でわかってへんのちゃうかな・・・?』
と、感じたので、投資で最も大切なルールを徹底する事と、資金管理との大切さについて解説して行こうと思います。
先日こういうツイートをしました。
この中身が、理解できるだけでなくて、体感できている方。
この記事を読んでも時間の無駄なので、そっとブログを閉じてください。
しかし、今回のコロナショック(2020/2〜3)で
・相場が急に下がって怖かった・・・
・インデックス長期投資なのに売ってしもた・・・
・ちょっと持ち直したから慌てて買い直したんやけど・・・
みたいな方々にとっては有益な記事だと思いますので、3分ほど時間をください。
投資とは本来、不確実なものに資金を投入しています。
不確実だからこそ、儲かるといっても良いです。
実は投資とは、将来的な確率・期待値にお金を投じているのです。
実は、投資行動において、目の前のお金の増減は、なんら関係ないのです。
投資家が見るべきはお金の増減ではなく、この青い期待値の直線です。
優位性のある期待値を有する投資手法に淡々とベットするだけです。
将来どうなるかなんて誰にもわからないですし、もっと言えば、んなこたあ、知ったこっちゃないのです。
インデックス長期投資であれば、偉大な賢人たち(ハリー・マーコウィッツやジョン・ボーグル、バートン・マルキールなど)に過去検証された結果、その優位性のあるルールは以下です。
①長期(10〜20年スパン)にアップトレンドである。
②その間は、ひたすらロング(買い)である。
このルールを徹底する事で期待値が残り、そこにベットしていた資産が増えるのです。
このルールの中にショート(売り)の選択肢はありません。
これを徹底しないと、お金以前に、そもそもの優位性のある手法を放棄しています。
前提が総崩れするので、期待値がマイナスになります。
こんなことをしていては、継続的に投資で勝つことは不可能です。
テクニカル分析で見ても、2020年3月初頭の時点で
長期投資でのS&P500のショートは理解不能です。
こちら、2020/3/4時点の、S&P500の10年スパンチャートです。
アップトレンド真っ最中です。
コロナショックとかで皆、アタフタしてますが、チャート上、天井圏の動き(ダブルトップ、三尊など)になっていません。
そもそも、トレンドラインにまですら下がってもいなく、押し目にすらなってません。
長期投資で、このチャート上で、どこに売りの要素があるのか、僕にはさっぱりわかりません・・・
長期投資でなくとも、短期トレーダー達も自分たちのマイルールを構築し、それを徹底することで期待値を稼ぎ、結果的にお金を得ているんです。
投資家はお金じゃなく、期待値を稼いでいるんです。
投資においては、お金の増減は二の次です。
この違い、分かりますか?
『大きな額を動かしていないから、そんなことが言えるんや。損失が大きくなればルールの徹底とか、そんなことは言えなくなるわ!』
って方も多いです。
こういう方は、そもそも投資の本質がわかっていません。
この話を踏まえて、資金管理の大切さについて解説して行きます。
これに関してはまず、模範解答を示したくれた方がいるので引用させていただきます。
奏さんです。
いつも長期投資のあるべき姿について、常々発信されていますのでご参考ください。
どうですか?
余剰資金で運用しているので、恐怖を感じることが少なくないですか?
もう一度、先ほどの
『大きな額を動かしていないから、そんなことが言えるんや。損失が大きくなればルールの徹底とか、そんなことは言えなくなるわ!』
ですが、これはもはや本末転倒しており、滅茶苦茶な話です。
単純に分不相応の額(自分のリスク許容度をはるかに超える投資)を運用しているわけですから、運用額を下げるのが優先です。
これは相場心理学でも言われている内容で、現代社会では資産は生命と等価であり、
ある一定以上の資産の減額は死の恐怖に匹敵するとされています。
このあたりは、『ゾーン・相場心理学入門 マーク・ダグラス』で非常に詳しく説明されています。
この本はトレーダーにとっては珠玉の1冊で、相場心理学を学ぶのに最高の教科書だと思います↓
僕は読書に割く時間がもったいないので、オーディオブックなどで、移動中、風呂、寝る前など、隙間時間に聞き流しにします。
今ならオーディブルは1冊無料で聞けますし、解約すれば完全無料です。
投資の素人が、あまりの損益を目の前にすると、理論もへったくれも、あったもんじゃありません。
首元にナイフを突き付けられた状態で、冷静な判断が出来る投資家なんて
ジョージ・ソロスくらい、メンタルがぶっ飛んでる人です。
頭の良い、悪いではないのです。
脳が損失を拒否するのです。
特殊な素養がある人間以外は、ただ恐怖に負けて狼狽売りをするしかなくなるのです。
その瞬間、お金だけでなく、投資で最も大切で守らなければいけない、積んでいる期待値が全て吹き飛びます。
これは人間が感情を持った生命体である以上、避けようがないのです。
ですので、実は投資で成功している属性の2つはこれになります。
・既に亡くなっている
・投資していたことを忘れていた
以上を踏まえて。
ではどうするか?
感情に左右されない様に、資金管理をコントロールするしかありません。
恐怖で狼狽売りしてしまうなら、自分で考えている以上にリスク許容度を超えているわけです。
よって、投資額を下げてください。
投資はあくまで確率・期待値により決定されるので不確定です。
極論すれば、圧倒的有利なインデックス長期投資であれ、金融工学的に計算すれば、大金を失う可能性は、わずかではありますが、一定の確率は絶対に残ります。
なので、資金管理が重要になります。
では、その資金管理って?
具体的にどうするのがいいでしょうか?
おすすめ方法を解説します。
奏さんのツイートがもう解答なのですが、バビロンの大富豪(ジョージ・S・クレイソン)という歴史的名著をご存知でしょうか?
この中に「収入の1/10を常に貯蓄せよ」と書かれています。
さすがに、1/10では寂しいので、僕は収入の1/4から1/5を貯蓄・投資にまわすことをお勧めしてます。
具体的手順は以下のように
①まず収入の1/4から1/5を貯蓄し、生活防衛資金を貯めます。
②生活防衛資金が貯まったら、収入の1/4から1/5を貯蓄と投資に半々で入れて行きます。
③こうすると、無リスク資産:リスク資産が1:1で貯まっていきます。
※株価が上昇しすぎると売却しリバランスします。
下げすぎた場合は、株購入を増やし、1:1をキープします。
積立NISAなどは売却すると非課税分を失うのでお勧めできませんが
特定口座があればケースバイケースで行ってください。
これは賢明なる投資家(ベンジャミン グレアム)という、歴史的名著で示されている手法です。
こちらの表は、ななしさんの運営ブログである、氷河期ブログを引用しています。
詳しく示されていますのでご参考ください。
リスク許容度が分かっていれば暴落に耐えうるのか?
どうでしょうか?
生活費および、いざという時の資金が確保されていれば、投資した資産額が上下しても感情に左右されなくないですか?
現金比率と1:1なら歴史的暴落を喰らったとしても、資産額の減額は25%に収まるため、75%の資産は確保されるのです。
長期投資では、きちんと期待値を積み重ねながら、継続することが重要です。
ここまで読んでいただけた方は
こんなショボイ投資額では儲けにならんがな・・・と思われたでしょう。
儲けにはなりませんが、貴方にはその投資額は、分不相応です。
技術的に扱えていません。
投資額を下げてください。
ここからは参考に、トレーダーなら知っているバルサラの破産確率、という概念です。
破産確率Q、資金n、賭金b、勝率p、損益比k
x = px^(k+1)+(1-p)
0<x<1
Q=x^(n/b)
で計算出来ます。
長期投資では使いませんが、勝率60%、リスクリワード1:1の投資をするとして。
優位性ありますよね?
勝ちますよね?
しかしながら、この投資、50%の資金を打ち込み続けると・・・
99.77% 破産します。
このように、投資ルールが優れていても資金管理を間違えると破産確定なのです。
勿論、莫大な利益を得るためには、こんな資金管理を守っていては通常の入金力では不可能です。
ですので、”狂気の一線”を越える必要があります。
これが出来るのが、ジョージソロスや、BNFさんのような投資の天才達です。
彼らのリスク許容度は常軌を逸しています。
僕たちは一般人です。
恐怖に負けます。
負けない範囲でコントロールしましょう、ということになります。
以上、お示ししたように、投資においては
①ルールを守る
②資金管理を守る
この2点を、徹底してください。
そして大切なことは
『お金の増減はどうでもいい。重要なのは期待値の動き』である
ということです。
これらのFXテクニカル手法を、実際のデモトレードなどで検証して数字に落とし込みます。DMM FXで口座開設すると2万円のキャッシュバックキャンペーンがあるので、実質無料で実践トレードを開始出来てしまいます。
口座開設はこちら→口座開設
ぽち!して頂けると、ごっつい嬉しいです!