確率を制するものは人生を制する

数学・確率・統計を背景とした投資や、確率を用いた様々なテーマについて扱っていきます。

(株式・FX)積立投資は出口戦略が重要 長期投資でもリスクは減少しない

 

 

 

こんにちは、かずです。

 

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年明けから少しだけガタガタしている株式相場ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

特に昨年の1本調子の上げ相場から参入された初心者の方々。

上げ相場で一気にフルインベスしたものの、年初からの調整で資産額を大幅に減少させてしまった方々。

 

そんな皆様に改めて初心にかえり『積立投資とドルコスト平均法 』という話題を前回やってみました。

やっぱし積立投資 初心にかえってドルコスト平均法

 

今回は『積立投資の出口戦略』について解説していきます。

特に「最後の方で暴落来たらいやー!!!」と不安に思われている方にとっては参考にしていただけると思います。

 

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その1 結論;積立投資の出口戦略

①積立+長期投資でもリスクは下がらない。

②積立投資のような運用方法では、取り崩しも段階を踏んで行うことで、各積立年度資産の運用期間を伸ばすことで最終年度のみの運用結果を気にする必要はない

 

こちらを順に解説していきます。

特に

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こんな感じの悩みを抱えておられる方には参考にしていただけると思います。

 

その2 投資最終年度で暴落がきたら怖いの誤解

・投資開始20年後に総決算が来るみたいに考えていると変なことになる

・20年目に投資した資産のリスクオン期間はわずか1年分で時間分散が効いてない

・20年目の投資資金40万円は、そこから更に20年間リスクに晒す

 

おそらくこのあたりの誤解があって「最終年度での暴落」を過度に不安視してしまうのだと思います。

例えば20年積み立てたものを一気に取り崩すわけでもない、と考えればピンポイントの暴落を過度に不安視してしまう必要はないです。

その3 積立+長期投資でもリスクは下がらない

こちら、ななしさんの

長期投資でもリスクは減らない、は本当か?長期投資はリスクが減るは嘘なの?より

 

バートン・マルキール氏:長期で保有するほどリスクは軽減する

山崎元氏:長期投資でもリスクは変わらない

 

相反する内容を主張されているようですが、実はどちらも正しいことを言ってますので解説していきます。

 

まずは投資における「リスク」という概念のおさらいからです。

ナザールさんの用語解説】リスク(標準偏差)

がわかりやすいので参考にどうぞ!

 

 

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図のような「リターン5%・リスク10%」という投資信託があった場合、

  • 1年間で得られる期待リターンは5%
  • その5%を中心に7割(68.8%)の確率で±10%で変動するリスクがある

ということになります。(1標準偏差の場合)

100万円投資すると、1年後は7割の確率で95万円~115万円になるということです。

 

これが1σ(標準偏差)の範囲での動きです。

ところが投資はイレギュラーな動きをまれにします。

 

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こちら正規分布表になります。

約68%の範囲では1σなのでプラマイ10%の動きなのですが、95%信頼区間まで広げるとプラマイ20%で動きます。

 

つまり5%の範囲でプラマイ20%の動きをしてしまう可能性もある、ということです。

 

積立投資でも重要なのはアセットアロケーションです。

アセットアロケーションの最適化は非常に参考になるのでおすすめです。

 

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さて、リスクの概念を抑えて上で、長期投資でリスクはどうなるのでしょうか?

厳密な「リスクの定義」では長期投資ではむしろリスクは増大します。

 

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平方根を取るので単純に運用年数に比例するわけではないですが、正の方向に増大するのは確かです。

 

この図を見れば一発です。

 

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考えてみればそりゃそうで、投資商品の特性が変わるわけではないので、年度ごとのリスクは1年単位では変わりません。

さらに投資金額が大きくなるため「金額の振れ幅」という意味ではリスクは大きくなると考えてもいいでしょう(厳密なリスクの定義からずれますが、一般の方はこっちのほうがしっくりくるかもです笑)

 

さて、では

バートン・マルキール先生の「長期で保有するほどリスクは軽減する」はどういうこっちゃでしょうか?

 

こちらも「ウオール街のランダム・ウォーカー」の有名な画像より一発です。

 

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リスク商品は長期で持てば持つほど、期待リターンに収束されます。

上記はアメリカ株ですが、長く保有するほど当然平均回帰するので、大きな上振れもなくなる分、元本割れの確率も減少していきます。

(ただし絶対にゼロにはなりません!注意!)

 

そういう意味では一般的なイメージであるリスクは減少すると言えるでしょう。

その4 具体的な積立投資の出口戦略について

これはみらいさんの

つみたてNISAの出口戦略なんて極めて簡単な話だった

の記事がめちゃめちゃわかりやすいので、もうそのまま使わせていただきます笑

 

このイメージ図、上手ですね!

 

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例えばつみたてNISAであれば、非課税期限が終わった時点で一度は利益確定(損失確定)され、そこから再度スタートを切ります。

例えば、2018年に40歳からつみたてNISAを始めた人は、最初の非課税期限が到達するのは59歳の頃です。

この頃に積み立てた元本は40万円×20年間で800万円となっています。

 

以下の図を見てみましょう。

 

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さて、ここで初めの疑問に立ち返ります。

「積立最後の方(一番運用額が大きくなる)で暴落来たらいやー!!!」

 

確かにここで50%下落などに見舞われると大きく資産額が目減りします。

しかし、そこで運用ストップしてすべて現金化するでしょうか?

 

2018年に入れた40万円分がちょうど【20年の満期】を迎える2037年末。あなたは65歳。

2019年に入れた40万円分がちょうど【20年の満期】を迎える2038年末、あなたは66歳。

 

こんな感じで1年毎に運用期間がずれるので、例えば最終年度に積立た40万円ってそこからさらに20年運用できますよね?

その間に残りの積立額760万円は再び相場のリスクオンにさらされながら、上がったり下がったり(指数投資だと確率的に緩やかに上っていく前提です笑)しながら運用されています。

 

すなわちピンポイントの暴落に過度に怯える必要はないのです。

非課税枠が終わった分を毎年売却し、預金に入れるなり、生活費にするなりもよし。

再投資するなら、さらに時間分散の効果を得ることもできます。

 

ピンポイントの暴落を心配するパターンは

「積立最終年度にすべてキャッシュに変える」

のみですが、そんなことないですよね?

 

 

 

 

 

 

本日のまとめ 積立投資〜出口戦略

まとめます。

 

①積立+長期投資でもリスクは下がらない。

②積立投資のような運用方法では、取り崩しも段階を踏んで行うことで、各積立年度資産の運用期間を伸ばす。

 

このように想定しておけば、積立最終年度の暴落に過度に怯える必要はないと思います。




 

以上、ご参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

 

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